<中台>統一は今後10年を注視してから、FTAなどでの孤立化も懸念―台湾

Record China    2009年12月17日(木) 10時5分

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15日、台湾の馬英九総統は、中台の統一については今後10年の動向を注意深く見守ることになるだろうと発言した。写真は福建省アモイ市で行われた中台統一を求めるデモ・マラソン。

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2009年12月15日、台湾・中央社によると、台湾の馬英九総統はアジア・ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに答えて、中台の統一については今後10年の動向を注意深く見守ることになるだろうと発言した。現段階では誰もこの問題について解答を与えることはできないとも述べた。中国新聞網が伝えた。

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馬総統はまた、軍事的手段は台湾がとることのできる数ある防衛手段のひとつだが、最も重要な手段ではないと指摘。むしろ、三通(通商・通航・通郵)政策や観光業に対する規制緩和などのソフト面から中台関係を緊密化する手段を重視していくという。馬総統は台湾の姿勢として、中台の現状維持、緊張関係の緩和、経済面などの堅固な関係の3つを挙げた。

馬総統はさらに、現在最も早急に解決すべき課題は、中国とASEAN諸国とのFTA(自由貿易協定)における台湾の位置づけだと述べた。2010年1月にFTAが効力を発した後、ASEANに加盟する10か国の輸出品の一部が中国に免税で入ってくることで、台湾の石油化学製品・機械・紡績品が大きな影響を受けることに対する危機感がつのる。現在、中国は環太平洋地域で56のFTAを結んでいるが、台湾は蚊帳の外だ。

馬総統は、台湾経済を左右する最大の要素は中国経済である以上、中台経済を制度化し、台湾の環太平洋地域での孤立を避けなければならないと強調した。(翻訳・編集/津野尾)

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