2009年11月28日、台湾のアカデミー賞こと「第46回金馬奨」の授賞式が行われ、レオン・ダイ（戴立忍）監督の「不能沒有［イ尓］（ニー）」が「最優秀作品賞」を受賞した。聯合報が伝えた。

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授賞式以前に行われた「観客の選ぶ最優秀作品」の人気投票でも1位を獲得し、前評判の高かったが、「最優秀作品賞」はじめ「最優秀監督賞」「最優秀脚本賞」など、今回で最多の5部門を制覇。娘の養育権を求めて政府機関と戦う未婚の父を描いた同映画は、6年前に実際に起こった事件を描いたもの。全編白黒で著名スターを起用しない低コスト映画だが、「生きる力」を訴える内容がじわじわ評判を呼び、今回の受賞につながった。

「最優秀脚本賞」授賞式では、プレゼンテーターとしてダイ監督の恋人としても知られる人気女優グイ・ルンメイ（桂綸［金美］）が登場。初めて公の前でハグを交わし、喜びを分かち合った2人だが、受賞後のダイ監督はさっそく「結婚」について質問攻めにあっていた。

また「最優秀主演男優賞」では、「証人」のニック・チョン（張家輝）と「闘牛」のホアン・ボー（黄渤）の2人が同時受賞という異例の評価が。さらに「最優秀主演女優賞」には、「風声」のリー・ビンビン（李冰冰）、「最優秀新人賞」には、「花の生涯〜梅蘭芳〜」のユー・シャオチュンが選ばれ、いずれも香港および中国出身者による受賞となった。（翻訳・編集/Mathilda）