処理施設がパンク寸前!年8%の割合でゴミが増加―北京市

Record China    2009年11月28日(土) 9時33分

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26日、北京市のゴミ問題が悪化している。1日のゴミ産出量1万8400トンに対し、処理能力を67%もオーバーしており、パンク寸前だという。写真は同市内の廃品回収・リサイクル施設。

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2009年11月26日、北京市のゴミ問題が悪化している。1日のゴミ産出量1万8400トンに対し、ゴミ処理施設の設計上の処理能力は1万400トン、実際の処理量は1万7400トンと処理能力を67%もオーバーしており、パンク寸前だという。人民日報が伝えた。

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記事によると、同市のゴミ産出量は1950年代には年間200万トン余りだったものが、1997年には1日1万5000トンに、現在は1日1万8400トンへと激増し、毎年8%の割合で増加している。ゴミのほとんどは埋立て処理されており、埋立て用地が毎年約33.3ヘクタール必要になる計算だという。ゴミ対策の専門家としても有名な同市政府の王維平(ワン・ウェイピン)参事は「1970年代末から80年代初めにかけて、北京市はすでにゴミに包囲されていた」と惨状を嘆く。

同市ではゴミ減量のためのさまざまな取り組みも行われてきた。ゴミの分別は10年以上前から実施されてきたが、成果はあがっていない。市民が分別してゴミを出しても、収集の段階で分別せず運搬したり、処理段階で一緒に処理するなど徹底されず、最初は協力した市民もやる気をなくしてしまっているのが現状だという。市内各地では現在もゴミの分別は続けられているものの、掛け声倒れに終わっており、ゴミ減量には結びついていない。

こうした状況に、同市政府は今年に入ってからさまざまな施策を打ち出している。さらに、1)2012年までにゴミ処理能力を1日1万7000トンまで高めるとともにゴミの資源化・リサイクル処理を実現する、2)2015年までにゴミ処理能力を1日3万トンまで引き上げ、全市レベルで生ゴミの埋立て処理ゼロ、生活ゴミの増加ゼロを達成する、などの目標を立てている。これらを実現するため、同市政府はまず100億元(約1260億円)を投入し、5年以内に新たなゴミ処理施設を40カ所以上建設する計画だという。(翻訳・編集/HA)

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