中国の韓国への影響力、米国より大きくなりつつある―英紙

Record China    2009年11月22日(日) 9時16分

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19日、英紙は、政治、経済、軍事面などこれまで米国を頼りとして来た韓国が、経済面などで中国との関係を急速に接近させていると伝えた。写真は上海万博の韓国パビリオン。

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2009年11月19日、英紙フィナンシャル・タイムズは「韓国は米中の狭間で」と題した記事を掲載し、政治、経済、軍事面などこれまで米国を頼りとして来た韓国が、経済面などで中国との関係を急速に接近させている状況を紹介した。20日付で環球網が伝えた。

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記事によると、20年前、韓中間を結ぶフライトは1週間にわずか1便という状況だった。しかし、韓国にとって中国は重要な貿易パートナーとなり、現在では韓中間を結ぶフライトは週642便に増加した。

軍事面で見ると、米中韓3国の関係は微妙に変化しつつあり、特に北朝鮮の核問題では中国が重要な役割を果たすようになっている。米国政府は10日、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の再開に向け、ボズワース特別代表を年内に北朝鮮に派遣することを決定。しかし、韓国政府筋はこの人選について「政策決定能力や影響力に欠けており、適切な人選とは言えない」との意見を持っているという。一方、中国政府は10月に温家宝(おん・かほう)首相を北朝鮮に派遣しており、両国の北朝鮮・核問題に対する扱いの違いが鮮明になっている。

経済面でも米韓間の関係は磐石とは言えない。例えば、両国は07年に自由貿易協定(FTA)を締結したが、いまだに両国とも議会の承認を得るには至っていない。一方、韓中間の経済関係はますます緊密化している。

こうした状況に、韓国・延世大学のある政治学教授は「韓国は来年、主要20カ国・地域(G20)金融サミットの議長国となり、米中間および先進国と発展途上国の間を取り持つ必要があり、非常に難しい役割を演じざるを得ないだろう」とコメントしている。(翻訳・編集/HA)

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