わずか一夜で倒壊寸前の超危険マンション=頼りない応急措置も不安呼ぶ―重慶市

Record China    2009年11月6日(金) 12時14分

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5日、上海市のマンションポッキリ倒壊など、近年、中国の危険建築問題が注目されているが、重慶晩報は重慶市忠県のあるマンションの問題を報じた。わずか一夜にしてマンションは最悪の危険建築と化したという。写真は問題のマンション。

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2009年11月5日、上海市のマンションポッキリ倒壊など、近年、中国の危険建築問題が注目されている。重慶晩報は重慶市忠県のあるマンションの問題を報じた。

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問題建築は地上7階地下1階のマンション。42世帯が居住している。10月23日、朝目を覚ましたマンション住民は驚愕した。壁には指が入るほどの大きさの亀裂があり、窓も開けられないようなありさま。コンクリートの天井も沈み込み亀裂が入っている。検査の結果、コンクリートなど建材の品質に問題があり、マンションの全重量を支える1階の梁が断裂したことが明らかになったという。

マンション建設業者は応急処置を取ったが、こちらもお粗末なもの。地上7階のマンションを支えるにはあまりにも力不足に見える木の柱十数本を取り付けただけだという。学校の工作にでも使いそうな木の棒は見るだけでこちらを不安にさせるものと言える。危険を避けるため住民は退去するよう求められているが、建設業者から支払われる一時金は月にわずか90元(約1200円)。「部屋を借りられるような金額ではない」と住民は困り果てた様子だった。

驚くべきことにこのあまりにも低品質なマンションは、品質検査を受けていないにもかかわらず政府の認可を受けており、住民には不動産所有証も発行されていたという。重慶晩報は「農村の一般家屋を建てる基準でマンションが作られている」と指摘した。中国では国策として農村の都市化が推進されており、低開発地域にもマンションが建設されるようになった。しかし、その品質は安心できるものなのか、中国社会の急速な変化の影に潜むリスクを改めて浮き彫りとする事件になった。(翻訳・編集/KT)

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