出稼ぎ農民が暴動、パトカーに放火=背景に現地警察への不信感―広東省広州市

Record China    2009年11月2日(月) 11時20分

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2009年10月30日、広東省広州市番禺区石碁鎮で、出稼ぎ農民の暴動が発生した。警察が介入するも騒ぎは拡大し、パトカーや白バイ9台が放火される事態へと発展した。

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2009年10月30日、広東省広州市番禺区石碁鎮で、出稼ぎ農民の暴動が発生した。警察が介入するも騒ぎは拡大し、パトカーや白バイ9台が放火される事態へと発展した。11月1日、華龍網が伝えた。

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30日午後5時ごろ、貴州省出身の出稼ぎ農民・張燕霞(ジャン・イエンシア)さんの息子が道ばたで遊んでいると、自転車に乗った中年女性とぶつかったという。中年女性が息子を罵ったため、張さんと女性の間のけんかに発展した。

付近にいた男は張さんが女性の自転車を倒したのを見るや飛んできて、張さんを動けなくなるほど殴りつけたという。そこに通りかかったのが張さんの夫。殴りつけた男が顔見知りだったため間に割って入ろうとしたが、時すでに遅し。連絡を受けた現地の男性十数人が刃物など武器を持って現場にやって来たという。

息子の行方がわからなくなり慌てた張さん夫婦は同郷の出稼ぎ農民らに相談した。警察に届けるべきという意見もあったが、複数人が「私服警官が貴州省出身者を連行していた」と話したことから事態は複雑化した。そもそも張さんが殴られた時にも付近に警官はいたが、止める風でもなく暴行を見ていただけだったという。

出稼ぎ農民から仲間を釈放するよう要求された警察は連行の事実そのものがないと否定したが、出稼ぎ農民は信じずついに激怒。1000人以上が集まりパトカーや白バイ9台に放火する騒ぎとなった。事態を受け武装警官ら数百人が出動、30人を逮捕した。

張さんを殴った男性が村治安保護会メンバーだったことから、出稼ぎ農民らは警察が現地住民にばかり肩入れしていると疑っている。警察は張さんに暴行を加えた男性を処罰したことを明かし、公正な立場で事件を解決するとコメントした。(翻訳・編集/KT)

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