中国の「鉄道革命」、国土“縮小”で発展もたらす―米メディア

Record China    2009年11月1日(日) 1時48分

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26日、米誌は中国政府が進めている鉄道ネットワークの整備によって、経済だけでなく政治や文化などあらゆる面で大きな発展をもたらすだろうと評した。写真は北京・天津高速鉄道。

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2009年10月26日、環球網によると、米誌ニューズウィークの最新号は「日々縮小する中国」と題した記事を掲載し、中国政府が進めている鉄道ネットワークの整備によって、各都市間の往来に必要とする時間が大幅に縮小され、経済だけでなく政治や文化などあらゆる面で大きな発展をもたらすだろうと評した。

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記事によると、中国政府は今後3年間で鉄道ネットワークを2万km増設し、そのうちの1万3000kmでは時速350kmの高速列車を運行する計画に着手している。この「鉄道革命」とも呼べるネットワークの完成により、広大な中国は実質的に「縮小」され、例えば鉄道で湖北省武漢市から広東省広州市への移動に要する時間は、現在の10時間が3時間に、上海市から北京市までは10時間から4時間に短縮されるという。

記事は「中国の鉄道ネットワーク整備計画は、米国での出来事に例えると、中西部と西海岸を結ぶ大陸横断鉄道や州間高速道路の開通に匹敵する」と評価し、米国はこれらの交通網の整備によって大きく発展を遂げた、と紹介する。

高速鉄道網の整備は、中国政府による北京から地方のコントロールを強化させ、都市と農村、沿海地区と発展の遅れている西部地区との実質的な距離だけでなく貧富の差さえも縮める。また、沿海部から内陸部の都市、例えば陝西省西安市への日帰り旅行も可能になり、飛行機の約半額という価格的な魅力も手伝って、人々の行動範囲を大きく変化させる。こうしたことが中国経済の発展に必要な創造力や発想を生み出すことにつながるだろう、と記事は予測する。

同済大学の鉄道専門家・謝維達(シエ・ウェイダー)教授は「交通網の整備は経済だけでなく、政治、文化など社会生活のあらゆる方面に巨大な影響を与える」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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