Record China 2009年10月28日(水) 11時17分
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26日、人口の急増や耕地面積の拡大などを原因とする水資源の乱用によって、甘粛省敦煌市の生態環境が大幅に悪化している。写真は09年9月撮影の西湖自然保護区。
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2009年10月26日、人口の急増や耕地面積の拡大などを原因とする水資源の乱用によって、甘粛省敦煌市の生態環境が大幅に悪化している。網易探索が伝えた。
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記事によると、敦煌市では毎年平均1300ha以上の湿地が消滅している。また、砂漠の過酷な条件の中で唯一自然に林を形成するといわれる植物・胡楊(日本名:コトカケヤナギ)の面積もかつてに比べて67%も減少し、現在は約9300haあまりが残っているに過ぎない。さらに、砂漠にあるオアシス内の塩水湖や淡水湖は約80%が涸れてしまい、復活できない状態になっているという。
砂漠化も毎年平均1300ha以上のスピードで進んでいる。砂漠は敦煌市へ毎年3−4mずつ接近しており、大風や砂嵐の被害も年々ひどくなっている。同市気象局の担当者は「砂嵐は以前は毎年3−5月に集中していたが、今はほぼ毎月発生する」と訴える。
水資源の減少も著しい。同市にかつて存在した4大湖(東湖、西湖、南湖、北湖)も、東湖はすでに消滅し、北湖は湖底にドロだけが残っているような状態になっている。西湖と南湖はいずれも面積を大幅に減らし、かつて両湖の間を結んで存在した湿地帯は、今は完全に分離してしまっている。
環境の変化は、野生動物にも大きな影響を与えている。ヒョウやクマはすでに姿を消し、わずかに残っているラクダも年々減少を続け、国家一級保護動物に指定されているコウノトリはほとんど飛来しなくなってしまった。
環境悪化の原因について、同市の関係者は「1950年代、市の人口は約3万6000人に過ぎなかったが、現在は18万人以上に増加している」と話し、人口の増加と耕地面積の拡大が水資源を枯渇させ、環境の悪化を招いていると指摘している。(翻訳・編集/HA)
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