<ソマリア海賊>各国の相互信頼と情報共有が不可欠、中国は単独任務を提案―香港英字紙

Record China    2009年10月26日(月) 15時6分

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23日、各国海軍間の信頼関係が弱く、情報共有ができない現状では、ソマリア沖海賊対策にも限界があると香港英字紙が指摘した。写真は中国海軍特別戦闘隊のヘリ降下訓練。

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2009年10月25日、新華網によると、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは23日、「救援の努力が海賊対策の弱点をさらけ出した」と題した記事を掲載、各国海軍間の信頼関係が弱く、情報共有ができない現状では、ソマリア沖海賊対策にも限界があると指摘した。

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19日、中国の貨物船がインド洋のソマリア沖で海賊に乗っ取られた問題で、中国海軍は船員25名の生命の安全を確保したものの、ライバルでもある他国海軍との情報協力について不十分な現状を露呈した。中国の軍事専門家や外交官も、「アフリカにおける海賊対策についても、各国間で共有される情報が非常に少なく、相互不信と戦略的協力関係の弱さという問題をかかえている」と懸念を示した。

英シンクタンク・チャタム・ハウス(王立国際問題研究所)のロジャー・ミドルトン研究員も、「軍艦レベルでは相互に所在地、航行方位、目標地点などの情報を共有できるが、上層部レベルでは戦略的情報と計画の共有はまだ試行段階だ」と語る。ミドルトン研究員によると、お互いが自分の通信システムを相手に知られることを嫌う理由で、各国海軍間の通信にはヤフーのウェブサイトを使用しているらしい。

現在、十数か国の船艇が互いに連絡を取り合いながらソマリア沖をパトロールしているが、中央指揮系統がない状況にあり、任務の目的などを他国に通知するだけで、各国が自由にそれぞれの任務を遂行することができるという。中国は、各国の協力範囲を拡大するかわりに、各国に巡回パトロール海域を割り当てることを求めている。(翻訳・編集/津野尾)

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