拡大
科学的発見が何でも奥深くて普通の人には理解しにくいというわけではない。2017年、これまでの常識を覆すようなユニークな発見もたくさんあった。ロシアの通信社・RIAノーボスチが最近、「2017年ユニークな科学的発見トップ10」を掲載した。
科学的発見が何でも奥深くて普通の人には理解しにくいというわけではない。2017年、これまでの常識を覆すようなユニークな発見もたくさんあった。ロシアの通信社・RIAノーボスチが最近、「2017年ユニークな科学的発見トップ10」を掲載した。新華社が報じた。
■ホビットはホモサピエンスではない
映画「ホビット」に出てくる小型の人類は実際に存在する。2003年、インドネシアのフローレス島で、身長100センチと言う超小型の原人ホモ・フローレシエンシスの化石が見つかった。「ホビット」が系統樹のどこに位置するかをめぐり、学界ではさまざまな議論が飛び交っている。ホモ・エレクトスの子孫か、退化したクロマニョン人ではないかと見ている科学者もいる。しかし、最近の研究はそれに懐疑的な見方を示し、島にいたホモ・フローレシエンシスは少なくとも70万年前に存在したため、200万年以上前にホモ属と分化したことになり、現生人類としても知られるホモ・サピエンスとはまったく別の種だったのではないかとされている。
■人工甘味料に避妊効果か
飴をなめて避妊することができるかもしれない。科学者は、人工甘味料・メソエリスリトールの有用な活用方法を発見した。科学者は昆虫を使った実験で、メソエリスリトールを食べたハエは繁殖しなくなり、幼虫がこの人工甘味料で育つと必ず死ぬことを発見した。今のところ、メソエリスリトールが哺乳類に有害であるという研究結果はない。
■少量のアルコールで外国語能力アップ
ヨーロッパのある研究で、少量のアルコールが外国語を話す能力を向上させることが分かった。ヨーロッパの科学者がオランダ語をマスターしたドイツ人男性を対象に実施した研究で、アルコール飲料を摂取したグループと、アルコール含有量の少ない飲料を摂取したグループに分けて、被験者が飲み物を飲んだ後、オランダ語を話してもらい、その結果を比較した。すると、前者のオランダ語のレベルのほうが高く、特に発音がよかった。研究者は、アルコールが外国語をより流暢に話す自信を与え、交流における緊張を和らげてくれるのかもしれないと分析している。
■黄色肌の男性のほうがモテる
男性はニンジンをたくさん食べるともっとモテるようになるかもしれない。科学者は、肌が赤橙色、または黄色の男性のほうが女性にモテることを突き止めた。研究者によると、ニンジンに多く含まれるカロテノイドの摂取によって黄色くなった肌が、女性を惹きつけるようになる。その他、オーストラリア・マッコーリー大学の研究者によると、野菜や果物をたくさん食べている男性のほうが健康で、魅力的な体臭になるという。
■唇を大きくする美容整形は逆効果
多くのオシャレな女性に人気の唇を大きくする整形手術は、期待するほどの効果がないという。科学者によると、シリコンを入れた唇は往々にして不自然で、男性からモテなくなるという。大げさにならないように、美容整形クリニックは科学文章に精通し、注入するシリコンの適量を知っておかなければならない。
■IQが高い人は子どもが少ない?
これは、頭のいい人にとっては、危機感を抱かせる研究結果だ。アイスランドの人口遺伝を研究している科学者は、同国のIQの高い人が生んだ子供の数は他の人に比べて6%少ないことを突き止めた。つまり、知識が豊富であることは、進化という観点から考えると、デメリットとなる。
■プールはおしっこだらけ
世界中のプールはおしっこで汚染されているかもしれない。カナダの科学者がカナダ西部のアルバータ州エドモントン市の複数の公共プールを調査したところ、大量の尿が検出された。調査では、3週間かけて測定した結果、計75リットルの尿が検出された。尿はプールに入れられている塩素と化学反応を起こして三塩化窒素などの有毒物質を発生させ、目や肺の炎症の原因になる。
■おじいちゃんやおばあちゃんに育てられると子供は太る
中国では、おじいちゃんやおばあちゃんが孫の世話をするというのが伝統だ。しかし、それが原因で孫が肥満になる可能性があるという。中国の科学者が、広州の家庭を調査したところ、祖父母に育てられた都市に住む小・中・高校の学生の方が肥満率が高かった。(編集KN)