芸術性は二の次?新タイプの中国人バイヤーがオークション市場を変える―米紙

Record China    2009年10月1日(木) 15時35分

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9月26日、米紙ニューヨーク・タイムズは「新タイプの中国人バイヤーがオークション市場を再構築する」と題した記事を掲載し、オークション市場で芸術作品を買いあさる中国人バイヤーの姿を紹介した。写真は北京で行われた清代の宮廷衣装のオークション。

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2009年9月26日、米紙ニューヨーク・タイムズは、「新タイプの中国人バイヤーがオークション市場を再構築する」と題した記事を掲載し、オークション市場で美術品を高値で買いあさる中国人バイヤーの姿を紹介した。28日付で環球時報が伝えた。

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記事によると、ニューヨークで今月14〜15日に開催されたクリスティーズのオークションは、著名な大作が出品されなかったにもかかわらず落札総額が2394万ドルに達し、大盛況だった。特筆すべきはその落札率で、出品された全150点のうち、成約しなかったのはわずか4点(約2.7%)に過ぎなかったという。

オークションの盛況は中国人バイヤーによるところが大きかったようだ。彼らは中国をはじめとするアジア作品の収集で有名なアーサー・M・サックラーがかつて所蔵していた作品と聞くと、有名無名にかかわらず1点たりとも見逃さない姿勢でオークションに臨んだ。その結果、専門家の間では2万〜3万ドルの価値と見られていた作品が36万2500ドルに、3万〜5万ドルと見られていた芸術的価値のさほど高くないレプリカが最終的には59万ドルに跳ね上がるなど、多くの作品がこれまでの評価とはかけ離れた金額で落札された。

これに対し、記事は「(作品に対する造詣がそれほど深くないにもかかわらず高値で購入する)新タイプの中国人バイヤーは、作品に対する価値を信じて疑わないだけでなく、クリスティーズのオークションに出品される『18世紀の作品』という不確定な要素についても問題にしていない」とし、「彼らの出現によって中国の芸術品市場が大きく変わり、一部では市場の改善に影響を与えているが、ある部分では更なる混乱を招いている」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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