環境汚染で健康被害、中国で大規模デモが多発―仏紙

Record China    2009年9月11日(金) 16時3分

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10日、中国各地で環境汚染による深刻な健康被害が発生しているが、これを放置している地方政府に対し、住民たちが大規模な抗議デモを実施。現地警察と激しく衝突する事件が多発している。写真は湖南省武岡市の精錬工場周辺に住む鉛中毒にかかった子供たち。

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2009年9月10日、新華網によると、8日付の仏紙フィガロは中国各地で環境汚染による深刻な健康被害に悩む住民たちの抗議デモが発生していると伝えた。警察が介入するほどの大規模なデモが多発しているという。

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福建省泉州市では汚水処理場の排水が地域の土壌を汚染し、周辺住民に胃がんや食道がんを発症するケースが多発したため、8月末に数千人規模の抗議デモが行われた。地元政府の対応のまずさからデモ隊が政府職員を拉致。警察が介入し、デモ隊と激しく衝突、数十人が負傷した。その際、警察は威嚇射撃を行ったといわれている。

また、湖南省、陝西省、雲南省では精錬工場の周辺に住む子供たち2000人以上が鉛中毒と診断された。これらの事件に対し多くのネットユーザーが怒りの声を上げたため、問題の工場は封鎖に追い込まれ、現地政府は子供たちの鉛中毒の原因を究明すると約束した。

中国政府は環境保護政策に力を入れているが、過去の環境汚染のツケが今の国民に回ってきている状況。さらに地方政府の腐敗と堕落が国家の行う環境保護政策を台無しにしているという現実が国民に重くのしかかっている。(翻訳・編集/本郷)

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