スウェーデンのストックホルムで先月17日から開催された「世界水週間(World Water Week)」では灌漑農地拡大の重要性が指摘された。50年までにあと14億もの人口が増えると予測されているが、それに見合った食糧の確保が必要だ。国際水協会(IWA)と国際連合食糧農業機関(FAO)が共同で発表した研究報告によれば、今後40年以内にアジア人の穀物と家畜飼料の需要は現在の2倍に跳ね上がる。現在、東アジア地区において47%の灌漑農地と70%の水資源が不足しているが、現行の灌漑システムの多くは70年代〜80年代のもので老朽化も進んでいることから、専門家は早急な近代化が必要だと訴えた。
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