<富裕層>アジアの「食の贅沢化」が世界の食糧不足を深刻にさせる―米誌

Record China    2009年9月4日(金) 4時40分

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2日、経済成長に伴うアジア人の食生活の変化により、地球全体が深刻な穀物不足の危機に直面しているという。アジア開発銀行は気候変動の影響で50年までにアジア地域の小麦と米の生産が大きく減少すると警告した。資料写真。

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2009年9月2日、米誌ナショナルジオグラフィックによると、経済成長に伴うアジア人の食生活の変化により、地球全体が深刻な穀物不足の危機に直面している。アジア開発銀行は気候変動の影響で50年までにアジア地域の小麦と米の生産量はそれぞれ21%と16%減少すると警告した。網易探索が伝えた。

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スウェーデンのストックホルムで先月17日から開催された「世界水週間(World Water Week)」では灌漑農地拡大の重要性が指摘された。50年までにあと14億もの人口が増えると予測されているが、それに見合った食糧の確保が必要だ。国際水協会(IWA)と国際連合食糧農業機関(FAO)が共同で発表した研究報告によれば、今後40年以内にアジア人の穀物と家畜飼料の需要は現在の2倍に跳ね上がる。現在、東アジア地区において47%の灌漑農地と70%の水資源が不足しているが、現行の灌漑システムの多くは70年代〜80年代のもので老朽化も進んでいることから、専門家は早急な近代化が必要だと訴えた。

また、北京林業大学の劉軍国(リウ・ジュングオ)氏によれば、85年と比べ、中国人の1人あたりの食糧需要は2倍に増えた。食習慣も伝統的な米や麺を主体としたものから肉料理などメニューも多彩になっている。中国で食糧生産に必要な水資源は今後30年で40〜50%増加すると予測されているが、劉氏は「どこにそんな水があるのか」と懸念を示している。(翻訳・編集/NN)

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