なぜ中国には世界的なブランドが少ないのか?―中国紙

Record China    2009年8月22日(土) 19時58分

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2009年8月、広州日報は中国人民大学の鄭風田教授のコラム「なぜ中国には世界的なブランドが少ないのか?」を掲載した。ブランド企業がない苦境は買収によって打開せよと提言している。写真は東京銀座、ハイアールの広告。

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2009年8月、広州日報は中国人民大学の鄭風田(ジョン・フォンティエン)教授のコラム「なぜ中国には世界的なブランドが少ないのか?」を掲載した。

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米誌ニューズウィークは最近号で、中国に国際的ブランドが少ない理由として以下の4点を上げている。すなわち国内の競争が激しすぎて利益が少ないこと、ブランドの販売技術を掌握していないこと、知的所有権の保護が不明瞭なこと、独占的地位を持つ国営企業が一般消費者とうまくコンタクトできないことだという。

鄭教授はさらに深い理由があるとして以下の3点を述べた。第一に中国は改革開放からまだ30年と歴史が浅いこと。欧州の老舗企業が数百年の歴史を持つことと比べればその差は明らかだ。国際企業に対抗するため中国企業の合併も促進されたが、「こびとが100人集まっても巨人にかなわない」のが現状だ。

第二に独占的な地位を持つ国営企業が消費者へのサービスを得意としていないこと。独占により中国国内では問題にならなくとも海外では通用しない。第三にオリジナルの技術に乏しいこと。中国の大企業の多くは海外の技術を導入して中国市場で販売することで成長してきた。ハイアールの冷蔵庫、レノボのパソコンなど核心技術はすべて日米欧の企業に握られている。

鄭教授は解決策として買収を勧めている。米国債を買うよりも世界的なブランド企業を買った方がよっぽど得策だ指摘した。さらに民間企業の場合はサービス業、外食産業など先端技術が不必要な分野に注目するべきと提言している。欧米の衣料品業は価格が高く、サービスにもなお改善の余地があるため、十分につけ込むすきがあるという。(翻訳・編集/KT)

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