90年代以降、名士の旧居の取り壊し相次ぐ=魯迅宅も危機に直面―北京市

Record China    2009年8月22日(土) 9時20分

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20日、北京市で、小説「阿Q正伝」が誕生した魯迅の旧居が残っている「八道湾胡同」が取り壊しの危機に直面している。写真は魯迅の旧居・八道湾胡同11号。

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2009年8月20日、中国青年報によると、北京市で、小説「阿Q正伝」が誕生した魯迅と周作人の旧居が残っている「八道湾胡同」が取り壊しの危機に直面している。

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同市当局は6月26日、八道湾胡同に「7月中旬に取り壊し工事を開始するため、住民は8月10日正午12時以前に立ち退きを終えるように」との通知を張り出した。

魯迅の旧居は同市に4か所あるが、この「八道湾胡同11号(11番地)」は魯迅博物館となった西三条胡同より有名だ。魯迅は1919年11月から、周作人との不和が原因で磚塔胡同に移るまでここに住み、「阿Q正伝」「風波」「故郷」「社戯」などの名作を生み出した。

北京市西城区は、「八道湾胡同11号の住民がすべて立ち退いた後、魯迅の旧居は隣接する北京三十五中学の一部として残す」としているが、具体的な計画はまだ明らかになっていない。

もともと50年前に同市区部に残っていた四合院などが建つ旧市街地はわずか5.76%、この50年でそのうち80%が消えてしまったという。また、90年代以降、名士の旧居の3分の1が取り壊された。「近年の再開発では、土地の価値だけしか考慮されず、土地上の文物の価値は軽視されている」という批判も少なくない。(翻訳・編集/津野尾)

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