長江源流域の湿地面積の減少が加速=温暖化で凍土融解進み―中国

Record China    2009年8月18日(火) 8時59分

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15日、地球温暖化で、中国を代表する長江源流域の湿地帯面積の減少が加速している。写真は「地球の腎臓」チベット高原の湿地帯。

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2009年8月15日、新華社通信(電子版)によると、温室効果ガスの排出が招く地球温暖化の加速で、中国を代表する長江源流域の湿地帯面積の減少が加速していることが分かった。チベット高原が正常な生態環境を保つ上でこれが大きな負荷になっているという。

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長江(全長およそ6300km)は、中国最長にして世界3位の大河である。源流域の湿地帯は中国最大の規模(面積およそ1万4300平方キロメートル)で、主に同流域の東部と南部に集中している。

長江源流域の氷河・湖沼・湿地など生態環境を調査する専門家らは、「地球温暖化の加速によって、源流域の湿地帯が驚くべき速さで消失している」と指摘している。“地球の腎臓”と称される同湿地帯。チベット高原はじめ中国全土の生態環境を維持するだけでなく、中下流域においては水量調整という重要な役割を果たしている。

湖沼湿地帯の縮小化は、干ばつ・洪水・土壌荒廃などの原因となり、生態系に深刻なダメージを与えかねない。中国3大河川である長江・黄河・メコン川の源流域に生息する湿地植物も減少の危機に瀕することになる。

調査によって、長江源流域ではここ数年で凍土融解が急速に進行、地下水位も低下していることがわかっている。湿地帯の縮小を招いた最も大きな原因は、地球温暖化の加速による凍土消失とみられている。(翻訳・編集/SN)

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