Record China 2009年8月12日(水) 20時11分
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12日、中国の中学校の国語の教科書から「中国近代文学の父」と称される魯迅の作品が徐々に減ってきており、教育界で議論が起こっている。写真左端が魯迅。
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2009年8月12日、浙江在線によると、中国の中学校の国語の教科書から「中国近代文学の父」と称される魯迅(ろ・じん)の作品が徐々に減ってきており、教育界で議論が起こっている。
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中国の中学生の間では、国語の嫌いな分野として「1に古文、2に作文、3に魯迅」が挙げられているという。現代の中学生にとって、魯迅の作品は時代背景が複雑なだけでなく、口語体(白話)と文語体が混じった難解な文章なため、理解しにくい。ある教師は「例えば、『阿Q正伝』だけをとっても、時代背景から全てを教えようとすれば1か月くらいの授業時間を要する。ただ、進学のための現在の教育体制ではそれは許されず、学生にとって魯迅の作品は理解しにくいものになってしまっている」と中学生が魯迅の作品を嫌う心理に理解を示す。
一方、国語教科書の編纂に長年携わってきた華東師範大学の王鉄仙(ワン・ティエシエン)元副校長は「教科書に魯迅の作品は必要不可欠」と断言する。王元副校長は「魯迅の文章は難しいものばかりでなく、詩や散文は生き生きとしているし、『故郷』や『百草園より三味書屋へ』などは子供たちにも受け入れられやすい」と語る。
あるネットユーザーは「英国人なら誰でもシェイクスピアの作品を、ロシア人なら誰もがトルストイの作品を知っている。中国人が魯迅の作品を知らなくてどうする?」と魯迅の作品が教科書から減っていく傾向に反発している。
王元副校長は「子供たちに時代背景が複雑で難解な文章をいきなり押し付ければ反感を買うだけだろう。重要なのはどう処理するかだ」と教育界へ提言している。(翻訳・編集/HA)
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