Record China 2009年8月12日(水) 10時9分
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11日、アフガニスタン発の中国・新疆ウイグル自治区ウルムチ行き旅客機が9日、爆弾が仕掛けられているとの情報で中国側に着陸を拒否された事件について、その詳細が明らかになった。写真はウルムチ地窩堡国際空港。
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2009年8月11日、中国の環球時報は新疆ウイグル自治区で9日に発生したアフガニスタン機の着陸拒否事件に関する詳細な経緯を伝えた。
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新疆ウイグル自治区政法委員会関係者は10日、着陸を拒否されたアフガニスタンの民間航空会社・カム航空の旅客機は、今年6月19日に中国当局の厳密な審査をパスしたと説明。これにより、首都カブールから同自治区のウルムチ空港への初運行を許可された。だが運航当日の8月9日午前、同自治区政府は「東トルキスタン独立組織がカム航空機の中国への初飛行を妨害する」との情報を受けた。自治区政府は緊急に複数回の対策会議を招集、中央政府との連携を強めながら、中国民用航空局やウルムチ空港の協力を得てカム航空機着陸に向けて万全の準備態勢を整えた。
中国政府はアフガニスタン政府にも協力を要請。同機のカブール離陸時間が北京時間の午後9時と遅いこともあり、それまでにウルムチ空港の安全体制は確保できるとの自信を抱いていたが、同機が離陸すると同時に「爆弾が仕掛けられている」との情報を入手。ウルムチ地窩堡国際空港はただちに武装警察・公安・消防による厳戒態勢下におかれた。自治区政府とウルムチ市政府も突発的な事件事故を想定し準備を固めたが、中国政府は乗客の安全を第一に考え、同機の着陸を拒否すると決定した。
午後11時20分、アフガニスタンに引き返した同機は南部カンダハル空港に無事着陸。機内から爆発物は発見されなかったが、前述の関係者は着陸拒否について「乗客の命を守る為ならば、どの国家でも同じ決断を下したはず」と、その正当性を強調した。(翻訳・編集/本郷)
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