2009年8月7日、新華社通信（電子版）は、中国人旅行客などをターゲットとした激安韓国ツアーを紹介した。お得なツアーにもそれなりに裏があるという。

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韓国・聯合ニュースの6日付記事によると、激安韓国ツアーは、中国−韓国間の往復航空券ほどの価格という。こうしたツアーを企画しているのは、韓国の小さな旅行代理店。どの会社も中国の旅行代理店と手を組んでいるようだ。ツアーを申し込むにあたって追加料金をとられることはないが、現地・韓国で中国人旅行客は高額商品を強引に売り付けられるという。

中国人旅行客を専門に扱う韓国の旅行代理店6社、朝鮮人参販売店5社を調査したところ、売値25万ウォン（約2万円）の朝鮮人参が売れた場合、15万ウォン（約1万2000円）のリベートが旅行代理店に支払われていることが明らかになった。

韓国文化体育観光部は、こうした違法行為について「国家のイメージを損なう行為であり、中国人旅行客を開拓する長期的な取り組みに影響を及ぼす」と指摘しており、条例制定により制限を加えるほか、観光業界の秩序を乱した旅行代理店の営業資格をはく奪するなど監督管理を強化する姿勢を示している。

韓国を訪れる中国人旅行客は年々増加の傾向にある。韓国の出入国管理部門の統計によると、2000年には延べ44万3000人、07年には延べ106万9000人が訪れており、今年上半期だけで前年同期比8．2％増の60万5000人に達している。（翻訳・編集/SN）