儒教の遺産か?中国では賄賂なしではビジネスは成立しない状況―ドイツ紙

Record China    2009年8月9日(日) 10時17分

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4日、ドイツ紙は「儒教の遺産」と題した記事で、中国では賄賂を贈らないとビジネスが成り立たない状況にあり、こうした習慣には儒教が影響していると紹介した。資料写真。

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2009年8月6日、新華網によると、ドイツ紙・南ドイツ新聞は4日、「儒教の遺産」と題した記事で、中国では賄賂を贈らないとビジネスが成り立たない状況にあり、こうした習慣には儒教が影響していると紹介した。

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中国で今年上半期、贈収賄の疑いで有罪判決を受けた官僚・公務員は9158人にも上る。ある中国人企業家は「中国では全ての人がお互いにダーティーマネーを贈りあっている。もし自分だけが贈賄しなければビジネスチャンスはない」と言い切る。

ある評論家は、贈収賄が中国社会で習慣化した責任の一端は「儒教」にもあるとの見方をしている。儒教は、官僚の腐敗を2500年も前から疎んできたが、同時に「忠誠」の重要さも強調している。例えば、「論語」の中には「父親が羊を盗んだとしても、肉親の情から息子はこれを告発すべきでない」との教えがあり、こうした内容が腐敗が蔓延する遠因になっている、とこの評論家は指摘する。

さらに記事では、中国で賄賂が習慣化している例として、「中国日報」に最近掲載された記事中の「相手が賄賂を贈らなければ多くの官僚は侮辱を受けたと感じる。彼らは賄賂を、融通を利かせたことへの一種の代価だと捉えている」という一文を紹介した。

ある外国企業の中国地区責任者は、賄賂に関する中国の習慣と国際ルールの狭間に挟まれながら、「中国にはどうやっても無視できない習慣がある。現実に沿って受け入れ可能な方法を探し出さなければならない」と中国でビジネスを成功させる秘訣を語っている。(翻訳・編集/HA)

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