<レコチャ広場>「和製漢語」使わなければ会話は成り立たない?―中国

Record China    2009年8月6日(木) 22時46分

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09年8月、中国の著名な文学者で作家の裴[金玉](ペイ・ユー)氏は今年2月にブログで、現代中国語に多大な影響を与えた「和製漢語」について取り上げていた。写真は河北省石家庄市在住の1歳10か月の「神童」。2000字以上の漢字を識別する。

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2009年8月、中国の著名な文学者で作家の裴[金玉](ペイ・ユー)氏は今年2月にブログで、現代中国語に多大な影響を与えた「和製漢語」について取り上げた。

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中国人が普段何気なく話している言葉には、実は多くの「和製漢語」が含まれている。社会科学や自然科学の分野ではその7割以上の用語が「和製漢語」だ。「文化」「常識」「化粧品」「量販」などの単語のほか、「プレ○○」や「〜の必要はない」などの言い回しにいたるまで深く浸透している。

これら「和製漢語」は日本人が明治時代、西洋の概念を表す際に作り出したもの。清朝末期以降、中国が近代化を遂げる過程で中国に逆輸入されていった。中国でも独自の単語が生まれたものの、その多くは和製漢語との競争に敗れ、淘汰されていった。

一部では和製漢語に対して「文化侵略」などと反発の声も出ているが、裴氏は「漢字文化圏が共有する文明」と反論する。外来語は近代化を進める上での「骨格」となるが、これに根気よく「栄養」を与えなければ成熟した文化は形成されない。だが、今の中国にはこの栄養が足りていない状況だと同氏は指摘した。(翻訳・編集/NN)

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