<続報>工場経営者を拘束・当局幹部は処分、カドミウム垂れ流し事件で―湖南省

Record China    2009年8月2日(日) 18時50分

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8月1日、湖南省の化学工場からカドミウムなどの汚染物質の垂れ流しが見つかった事件で、工場の経営責任者が身柄を拘束され、劉陽市環境保護局局長らが停職処分を受けたと新華社が報じた。写真はカドミウムなどによる汚染が深刻な省内の川。

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2009年8月1日、新華社通信(電子版)は、湖南省瀏陽市鎮頭鎮の工業用硫酸亜鉛などを製造する化学工場からカドミウムなどの汚染物質の垂れ流しが見つかった事件で、工場の経営責任者が身柄を拘束され、劉陽市環境保護局局長と副局長が停職処分、他の責任者らが調査を受けていると報じた。

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今年5月になって44歳の住人が変死し、検査で基準値を大きく超えるカドミウムが体内から検出された。その1か月後、呼吸器系疾患で入院しまもなく死亡した61歳の住人の尿からも、基準値の4倍を超えるカドミウムが尿から検出されたという。

長沙市委は同工場によるカドミウム汚染と認め、工場周辺の500〜1200メートルが汚染区域だとの調査結果を発表した。

08年以降、同工場の環境汚染をめぐって、周辺住民の苦情が相次いでいたが、先月30日、数千人の住民が鎮政府に生活補助などを求めてデモを起こした。その後現地政府の高官が問題の公平・公正な解決を約束し、ようやく解散したという。前日の29日にも数百人が健康診断と補助金を求めてデモを行っていた。

市当局は全力で汚染源を取り除き、環境回復にあたる、としている。また、一部の住民に対して、健康診断と治療を行うとしている。(翻訳・編集/津野尾)

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