2009年7月9日、豪紙「ジ・エイジ(The Age)」は、中国初の宇宙飛行士で現在は宇宙飛行士養成プロジェクトの責任者である楊利偉（ヤン・リーウェイ）氏の話として、2012年以降に中国初の女性宇宙飛行士が誕生する見込みだと報じた。10日付で環球時報が伝えた。

【その他の写真】

2003年に「神舟5号」の飛行士として世界で3番目、中国では初となる有人宇宙飛行を行った楊利偉氏は、インターネット交流の際に「中国の女性は近いうちに宇宙へ飛び立つ」と述べた。中国空軍の関係者によると、中国初の女性宇宙飛行士は2012年に誕生予定。候補者は中国空軍の戦闘機パイロット養成学校を今年卒業した16人の女性の中から選ばれる可能性が高いという。この16人は15万人の高校卒業生から選ばれた中国初の女性パイロットでもある。

中国は2007年に初の月周回衛星「嫦娥1号」の打ち上げに成功。今後は2012年に月面無人探査車を送り込み、2020年前後には有人月面探査の実現を目指す。なお、世界初の女性宇宙飛行士はロシア（旧ソビエト連邦）のワレンチナ・テレシコワさんで1963年に3日間の宇宙飛行に成功している。（翻訳・編集/本郷）