<ウイグル暴動>市街の治安回復は本当?入り乱れる報道と市民の声―英BBC

Record China    2009年7月10日(金) 9時48分

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9日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市などで発生した暴動から4日目の今日、同市は少しずつ平穏を取り戻していると伝えられた。一方で事態を不安視する報道や市民の声も聞かれる。写真はウルムチ市のグランドバザール(市場)。

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2009年7月9日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市などで5日より発生している暴動について、4日目を迎えた今日、同市は少しずつ平穏を取り戻していると伝えられた。英公共放送局・BBC電子版の中国語サイトの報道。

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暴動発生後、現地当局は商業機関などに対し、3日間の休業を申し渡していた。現地で取材を進める記者らの9日の報告によると、市内の商店は徐々に営業再開に向かっており、公共交通機関を含む車両の交通量も緩やかに回復してきているという。

ただし、香港のTV局・香港無線電視台(TVB)の報道によると、路線バスの運転手らが身の安全に不安を訴えているため、運行を再開しているバス路線については車内パトロールなどを徹底している模様。また、市内各所にも依然として武装警察が配備されているという。さらに、市内在住のウイグル族たちがウイグル族居住率の高い自治区南部に続々と避難しているとも伝えられている。

一部欧米系のメディアは、「現時点では治安回復とは言いがたい」との趣旨の報道をしている。米・AP通信によると、市内には武装警察のパトロール車が終日巡回しており、車体には「テロ勢力を打ちのめそう」「民族分裂反対」などのスローガンが掲げられているという。また、仏・AFP通信は、多くの商店が営業を再開したものの、多数の市民が不安を抱えており、日常生活を回復したとは言えないとしている。さらに、同市在住の漢族女性が「どこへ行っても武装警察ばかり。これがまともな状況と言えるだろうか?」とコメントしたと紹介している。

なお、ウルムチ市内で大規模な商業地区となっているグランドバザールは、依然として休業状態だという。(翻訳・編集/愛玉)

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