2009年6月12日、中国国家統計局は同国の09年5月の年間売上高500万元以上の企業による工業増加値（日本の売上高総利益に類似）が前年同月比で8．9％上昇したと発表した。伸び率は08年5月を7．1ポイント下回ったが、09年4月より1．6ポイント高く、1−5月では前年同期比6．3％増となった。

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中国の工業増加値は世界金融危機のあおりを受けて08年後半から伸び鈍り、09年1−2月には3．8％と、統計発表を始めた1999年以降、最も低い水準に落ち込んだ。ただ、その後は政策後押しによる自動車の生産拡大などにより、伸び率が上昇傾向にある。

5月、産業別で前年同月比の伸び率が大きかったのは非金属鉱物製品製造の14．7％、自動車を含む交通運輸設備製造業の12．8％、電気機械・器材製造の11．2％など。乗用車の生産台数は前年同月比35．0％増の60．8万台だった。発電量は前年同月比でマイナスが続いているものの、減少率は4月の3．5％を下回り、2．7％となった。（翻訳・編集/東亜通信）