断ち切れない汚職の構造、新人公務員から始まる不正収入のキャリア―中国

Record China    2009年6月13日(土) 10時29分

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11日、公務員試験の受験を経て党幹部キャリアの道を進む若者が汚職の潜在的発生源となっているという。写真は汚職が発覚した深セン市の許宗衡市長。

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2009年6月11日、「人民論壇」に掲載された文章によると、公務員試験の受験を経て党幹部キャリアの道を進む若者が少なくないが、彼らが汚職の潜在的発生源となっているという。中国新聞網が伝えた。

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清華大学の楊燕綏(ヤン・イエンスイ)教授は、公務員の職場における多くの「不文律」が、理想を掲げて公務員を目指した正直で潔白な若者を堕落させていると指摘、「腐敗を防ぐ自浄機能を構築することを最大の対策とすべきだ」と述べた。楊教授は、自浄機能のない多くの政府系組織では、新米官吏は「組織への敵対か汚職か」という非常に難しい二者択一を迫られており、それが官吏の堕落と人民への背反、そして公務員職の社会的不信任を招いていると論じている。同教授によると、31歳から45歳は、若い公務員が指導的立場へ移行していく時期だが、この時期に不正収入という不文律の洗礼を受けると、その公務員はかなりの確率で堕落する、という。

遼寧師範大学の孫立樵(スン・リーチャオ)教授も、「保身が汚職との同化につながる」と指摘。孫教授は、公務員の間の暗黙の了解が、既に中国社会の流行病になっており、人々のこれに対する反感は容認へと変わり、そして今また容認は羨望へと変化している現実に目を向けよと警笛を鳴らした。(翻訳・編集/津野尾)

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