2009年3月27日、中国青年報は中国青少年研究センターの孫雲暁（スン・ユンシャオ）副主任の「教育における父親不在はわが民族の大きな欠陥」と題した文章を掲載した。

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中国青少年研究センターが3年間かけて行った日・中・韓・米4か国の高校生を対象とした比較調査によると、「相談相手として誰を選ぶか」という質問で「父親」と答えた中国の高校生は、4か国中最低だった。しかも「父親」は「ネット友だち」より下だった。

大多数の中国人が教育は母親の仕事だと思っているが、父親が教育に積極的に参与しない結果、中国の子供たちは心身ともにひ弱になってしまった、と孫氏は指摘する。調査によると、中国の高校生は勉強そのものに対してストレスを抱えているが、日韓の高校生は「勉強ができないと仕事につけない」ことにストレスを感じている。「日韓の学生のストレスは自立と生存に対する『本物の』ストレスだが、親に依存することに慣れた中国の学生たちはそんなストレスとは無縁だ」と孫氏は言う。

子供が優秀で非凡な人物になることを期待する中国の多くの親は、決まって「勉強さえしっかりやればいい」と子供に言うが、孫氏に言わせれば、それは「教育荒廃宣言」に等しい。父親はすべての責任を学校に押し付け、人間的な成長という教育における真の目標を放棄している。孫氏は中国の子供の将来を思うと憂鬱にならざるを得ない。（翻訳・編集/津野尾）