<続報>日本人司会者の「失言」でゲストが激怒=改めて分かる歴史問題の根深さ―中国

Record China    2009年3月14日(土) 16時2分

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2009年3月9日、バラエティー番組で司会を務める日本人俳優の矢野浩二さんが冗談で発した言葉が旧日本軍の蛮行を思わせるとしてゲストの軍歌歌手が怒り出す騒ぎがあった。日中関係における歴史問題の根深さを改めて示す事件となった。写真は矢野さん。

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2009年3月9日、中国・湖南衛星テレビのバラエティー番組「天天向上」の日本人司会者が冗談で発した言葉が旧日本軍の蛮行を思わせるとして、ゲストの軍歌歌手が怒り出す騒ぎがあった。13日付のブログ「風花雪月話陽光」が同問題を取り上げた。

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騒ぎの発端となったのは同番組で司会を務める、日本人人気俳優の矢野浩二さん。番組のトークで「我に逆らう者は死あるのみ」と冗談で発言したところ、ゲストの軍歌歌手・劉斌(リウ・ビン)さんが激怒、「お前の言葉は(『満州事変』の発端である)『柳条湖事件』を思わせる。日本人の蛮行の数々を!」と言い放ち、収録会場は緊張した空気に包まれた。

同ブログによると、ネットでは劉さんの発言を「正直な発言だ」と賛同する意見も多いものの、矢野さんに同情的な声も少なくない。また劉さんの行動は売名行為ではないのかとの指摘もあるという。同ブログは「和服を着て武器を持った日本人でもないし、目くじらを立てる必要はないのではないか」と評じ、矢野さんが以前に南京大虐殺記念館を参観したことがあると発言し日本の侵略の罪を認めて謝罪したことを紹介している。また中国人気ナンバーワンのバラエティー番組「天天向上」が時には「やりすぎ」てしまうこともあり、ほかの司会者の発言ならば問題にもならなかっただろうとコメントしている。

かつて矢野さんは中国のトーク番組に出演した際、「夢は普通の中国人の役を演じること」と話しているが、今回の事件は改めて日中関係における歴史問題の根深さを示すこととなってしまった。(翻訳・編集/KT)

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