<北京五輪>開会式の「口パク」「CG花火」問題、チャン・イーモウ監督が初めて語る―中国

Record China    2009年3月12日(木) 16時53分

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10日、北京五輪開会式で総合演出を担当したチャン・イーモウ監督が、開会式での失敗や批判報道について初めて公の席で語った。写真は開会式の「口パク少女」林妙可ちゃん。

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2009年3月10日、中国人民政治協商会議全国委員会文化芸術界グループ会議に出席した中国の著名映画監督、チャン・イーモウ(張芸謀)氏が、演出総指揮を担当した北京五輪開会式にまつわる数々の報道について初めて公の席で口を開いた。中国新聞社が伝えた。

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開会式でイーモウ監督にとって最も残念な出来事は、NBAプレーヤーの姚明ヤオ・ミン)選手の入場行進だったという。本来の計画では、姚明選手は四川大地震の幼い英雄、林浩(リン・ハオ)くんと一緒に入場し、正面スタンドの胡錦濤主席の前を通過する際に林浩くんを肩車することになっていた。「『中国の巨人の上に地震被災地の子供が立つ』というコンセプトで、『次世代の若者に希望を託す』という重要な意義を示すはずだった」とイーモウ監督。ところが姚明選手本人にも中国選手団の入場行進担当役員にも、この演出が伝わっていなかった。このため演出班の係員が林浩くんを中国選手団の先頭に配置する際、担当役員がこれを許さなかった。林浩くんは姚明選手と一緒に入場できず、姚明選手も見知らぬ少年の突然の登場に驚くばかりだったという。

さらに、海外でも報道された「口パク事件」については、背後にNBCとBOB(北京五輪放送機構)の意向もあったことを暴露。「すでに少女2人のレコーディングは済んでいた。歌唱は楊沛宜ちゃんのほうがよかったが、放送局側は林妙可ちゃんのほうがいいと判断した」と語った。

問題になった「足あと花火」のCG合成についても「花火の打ち上げには事前に成功していた」と語り、このときの録画映像とライブ映像を切り替えて当日放送することもNBCとBOBの要求だったと告白。これらの演出に対する非難が国内外から殺到したときは「本当に辛かった」と当時の心境を語った。(翻訳・編集/本郷)

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