2009年3月5日、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領は中国が09年度国防費も2ケタ上昇を続けることを受け、「北東アジアの軍備競争を加速させる」との懸念を示した。ロイター電を7日付で環球時報が伝えた。

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オーストラリアを訪問していた李大統領は、中国が国防費の拡大を続けることについて「日韓など周辺国家の国防戦略に影響する」とコメント。「北東アジアの国々は軍備競争に巻き込まれることや他国が軍事費を増強することを望んでいない。北朝鮮問題を抱えるこの地域に中国の軍事力増強という新たな問題が加わった」と否定的な見方を示した。

これに対し、朝鮮半島問題に詳しい中国の専門家は「報道が事実なら賢明な発言ではない。中国と密接な関係を持つ隣国が、西側諸国に追随して『中国軍事脅威論』を唱える必要は全くない」と反論。さらに「韓国は金融危機にも関わらず、政府予算に占める軍事費の割合は中国より高い」と指摘した。

中国外交部の李肇星（リー・ジャオシン）報道官は4日、記者会見で09年度の国防予算が前年度実績比14．9％増の4806億8600万元（約6兆9000億円）になることを明かしている。（翻訳・編集/NN）