<南水北調>新たに住民33万人が立ち退きへ―中国

Record China    2009年3月5日(木) 11時39分

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4日、豊富な水資源を持つ南方から水不足に悩む北方に水を引く「南水北調」の実施によって、新たに住民33万人が近く移転する。写真は05年6月、「南水北調」中央線工事により立ち退く丹江口ダム周辺住民。

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2009年3月4日、豊富な水資源を持つ中国南方地区から水不足に悩む北方地区に水を引くために進められる「南水北調プロジェクト」。その中央線工事により、新たに住民33万人がまもなく移転することになり、それに伴う補償も併せて実施される。新京報が伝えた。

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プロジェクト実施に伴い、水源となる丹江口ダムの堤防の高さをかさ上げする必要があり、そのため周辺住民約33万人、耕地27万ムー(約1.8万ヘクタール)が影響を受けることになるという。今回まとめられた補償計画では、250億元(約3500億円)の補償金を投入し、住民の移転および住居の建設、その他関連サービスなどを行う予定で、現在国務院の最終的な承認を待っており、承認後に実施される予定。

長江水利委員会の楊淳(ヤン・チュン)副主任は補償計画について、「移転に対する補償はプロジェクトにかかわる補償の一部に過ぎない」とし、「ダムの一部となる地区周辺では、大型工業プロジェクトや汚染を発生させるような産業は制限されるため、当該地区の社会的発展も制約を受ける。こうした地区への補償もすでに計画され、中央政府の承認を待つ段階である」と語った。しかし一方で、楊副主任は「継続的でかつ真の意味での補償機構制度の確立についてはこれからまだ時間を要する」との見方を示した。(翻訳・編集/HA)

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