2009年2月17日、新華社によると、世界のプラチナアクセサリー需要の7割近くを中国が占め、世界最大のプラチナ消費国になっていることがわかった。原材料価格の高騰などにより、貴金属業界は世界規模で厳しい状況に置かれているものの、中国市場は2009年も見通しが明るいとの見方が強い。

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イギリス貴金属精錬・加工大手のジョンソン・マッセイ社が公表した「プラチナ2008年度年鑑」によると、昨年プラチナは24万オンスの供給不足だった。年間のアクセサリー向けプラチナ市場の総需要量は112万オンス、そのうち中国市場は76万オンスで、全体の68％を占めたという。08年第3四半期以降、世界的な景気悪化で工業向けプラチナの需要が全体では減少したものの、中国本土の需要は増加し、上海黄金取引所の08年プラチナ取引高は16％の成長となった。

09年に入ってからも中国市場におけるプラチナをはじめとする貴金属取引は好調で、1月1〜3日、中国国内でのプラチナアクセサリーの販売高は前年同期比13％の増加。政府の内需刺激策による効果が現れ始めているとの見方もあり、ジョンソン・マッセイ社も中国におけるプラチナの需要は今後も大幅に増加する可能性が高いとの見方を示している。（翻訳・編集/岡田）