2009年2月8日、ロイター通信などは、パキスタンに拠点を置くタリバン傘下組織「Tehreek-e-Taliban Pakistan」（TTP）が人質となっていたポーランド人技師を殺害、その一部始終を収録したビデオを公開したと報じた。TTPはパキスタン政府が仲間の釈放という要求に応じなかったためと説明しており、今後中国人技師らほかの人質も殺害すると脅迫している。9日、環球時報が伝えた。

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公開されたビデオでは、カーキ色の民族衣装を着せられたスタンチャックさんが映し出されており、TTPの求めに応じポーランド政府にアフガニスタンに派遣している兵士1600人の撤退とパキスタン政府と距離を置くよう英語で訴えた。その後画面が切り替わると、同じ場所で目隠しをされたスタンチャックさんが映し出された。覆面をした兵士が刀を振るい、スタンチャックさんの首が切り落とされた。

昨年、パキスタンでは中国人エンジニア、アフガニスタン外交官、イラン外交官らが、タリバンによって拉致されている。最近では難民支援の国連スタッフも拉致された。複数の外国人人質を抱えているタリバンだが、パキスタン政府が要求をのまなければ他の人質も殺害すると脅迫している。（翻訳・編集/KT）