<金融危機>あぶれた出稼ぎ労働者に「逆流現象」―新疆ウイグル自治区

Record China    2009年2月11日(水) 15時49分

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9日、新疆ウイグル自治区へ「逆流」してくる出稼ぎ労働者が急増している。金融危機による不況の影響などで、今年は120万人を突破する見込みだという。写真は綿花摘みをする労働者。

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2009年2月9日、亜心網によると、新疆ウイグル自治区へ「逆流」してくる出稼ぎ労働者が急増している。金融危機による不況の影響などで、沿海地区での職探しに見切りをつけたり、仕事にあぶれた労働者が増えたことが原因で、例年の100万人程度から、今年は120万人を突破する見込みだという。

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新疆ウイグル自治区での労働力の需要は建設業、サービス業、炭鉱、農業などが大部分を占め、毎年100万人以上が「逆流」してくる。特に、石油・石炭化工、鉄道建設などインフラ整備に関係する労働力需要が旺盛で、大量の出稼ぎ労働者を必要としている。また、季節的な要因が関係するものの、08年は綿花やトマトの収穫期に延べ60万人の労働力を吸収した。

地区別では自治区の中心都市・ウルムチ市が主力で、毎年延べ60万人分以上の出稼ぎ労働者へのニーズがある。一方でミスマッチも発生しており、ホテルの従業員やスーパーの店員などサービス業関係の仕事は、待遇の低さだけでなく世間体を考慮する人が多く、労働力が不足している。

逆流する出稼ぎ労働者の急増理由について、同自治区労働・社会保障庁の責任者は「金融危機の影響で珠江デルタ地区などの輸出産業が不振となり、労働力を吸収できなくなっている。当地区の給与水準が上がり、その他の地区と比較しても見劣りしなくなった」と分析している。(翻訳・編集/HA)

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