「騙されて…」中国人労働者200人以上が不法滞在に―ルーマニア

Record China    2008年12月22日(月) 13時10分

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20日、中国国営ラジオ放送局がルーマニアからの電話を受けた。中国人労働者200人以上が現地で不法滞在しており、悲惨な生活を強いられているという内容だった。写真は南京の出稼ぎ労働者。

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2008年12月20日、中国国営ラジオ局「中央人民広播電台」のチャンネル「中国の声」特別報道部は19日、ルーマニアから電話を受けた。かけてきた河北省出身の中国人男性によると、現在ルーマニアに不法滞在している中国人労働者200人以上が悲惨な生活を強いられているという。「中国新聞網」が伝えた。

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男性は今年3月、北京にある仲介業者からルーマニアでの仕事を斡旋された。このとき仲介業者はルーマニアでの労働期間は3年から5年と説明。男性は出国前に河北省故城県の「順達労務信息諮詢有限公司」に仲介費として8万元(約100万円)を支払った。その後、北京市の「北京中企国際経貿有限公司」に身柄を預けられ、そこからルーマニアの大型ショッピングセンターの建設現場に送られたという。この男性と同様に河北省の仲介業者から送り込まれた中国人は69人、吉林省の「中建境外就業有限公司」の仲介で送られたのは143人で合計212人が被害に遭っているという。

彼らの労働ビザは6か月間有効であり、現在は不法滞在になっている。男性らは廃校になった校舎に隠れ住み、野菜クズを拾って飢えをしのいでいるという。「中国の声」は在ルーマニア中国大使館に連絡をとり、状況を伝えた。同大使館はこの問題の早期解決を約束している。ルーマニアでは昨年も中国国内の悪質な仲介会社による不法就労事件が発生しており、同大使館は「これは中国国内の問題」ととらえている。(翻訳・編集/本郷)

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