<CTR特別提供・中国実態調査>08年広告費は11〜12%増=金融危機、粉ミルク問題が影響―中国

Record China    2008年12月2日(火) 10時17分

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17日、中国国内の広告費支出が、今年第3四半期までに約3兆6456億円となり、昨年同期から13%増加したことがわかった。写真は牛乳の街頭広告。北京五輪のスター選手らがイメージキャラクターを務めている。

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2008年11月17日、中国国内で投じられた広告費について、今年第3四半期までに2604億元(約3兆6456億円)となり、昨年同期から13%の成長を記録したことがわかった。中国の大手調査会社CTR市場研究の特別提供記事。

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今年第1四半期に17%の成長を見た広告費支出だが、米国のサブプライムローン問題に端を発した金融危機の影響を受け、その成長には翳りが見えはじめた。うち、最高額を占めるのがテレビ広告で2063億元(約2兆8882億円)。次いで新聞広告が385億元(約5390億円)、雑誌広告が51億元(約714億円)で、これら印刷媒体の支出額は全広告媒体中で最も大きく成長した。これに対して、看板などの屋外広告については各地の都市計画・再開発により衰退を見せ、マイナス20%の成長となった。

業界別に見ると、化粧品、バス・トイレタリー業界が安定した成長を見せている。支出額は全体の16%を占め、企業別トップ10にも4社がランクインした。また、金融業界は成長率で全業界のトップに立ち、46%増を記録した。

また、今年開催された北京五輪のスポンサー企業による投入額は全体の8%。業界の試算ほどには奮わなかった。また、今年9月より大々的な社会問題となった汚染粉ミルク問題を受け、乳製品業界は広告をイメージ回復のツールと位置づけ、9月の広告額は31%上昇した。

以上の状況を鑑み、CTR市場研究では今年の広告費投入額は11〜12%の成長と予測している。(翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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