<金融危機>貨物取扱量が12年来最低に―上海市

Record China    2008年11月17日(月) 16時3分

拡大

15日、世界的金融危機の影響から、海運企業や造船企業に未曾有の不況が訪れている。上海港のコンテナ取扱量が12年来最低となったことが明らかになった。写真は05年の上海港。

(1 / 3 枚)

2008年11月16日、斉魯晩報によると、世界的金融危機の影響から、上海港の貨物取扱量が12年来最低の水準となったことが、15日に明らかになった。交通運輸部の徐祖遠(シュー・ズーユエン)副部長は、金融危機の影響で海運や造船の企業に未曾有の不況が訪れており、「持久戦の準備をしなければならない」と話している。

その他の写真

上海港は中国を代表する貿易港だが、電気機械製品の輸出が増加したほかは、コンテナや鋼材、石炭などの輸出入量が軒並み減少。とくにコンテナの取扱量は12年来最低となった。金融危機が国内貿易にも影響し、上海港を通じて南北に輸送される鋼材や建材は取扱量が最近ではゼロに。

中国の海運最大手である中遠グループ(COSCO)の運輸部総経理である袁小宇(ユエン・シャオユー)氏によれば、海運営業実績はこれまで約3%の安定成長を続けてきたが、10月以降は取扱高が急減。袁氏は、09年も海運は楽観できない状況が続くと見ており、現在、BDI(バルチック海運指数:ロンドンのバルチック海運取引所が市況をもとにまとめた乾貨物の外航不定期船の運賃指数)は820程度にまで下降、半年前と比べて93%も下がったという。海運だけでなく、造船業にも不況の波が押し寄せてきており、データによれば現在、この1か月に船舶の新たな発注は全国で1隻もないという。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携