Record China 2008年11月16日(日) 12時54分
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「子供に国際感覚を」との願いから中華学校への入学を希望する日本人の親が、この10年来増えているという。まもなく公開のドキュメンタリー映画「中華学校の子どもたち」では、歴史や文化教育の面からも真の国際人を育てる中華学校の姿を追う。
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「子供に国際感覚を身につけさせたい」―グローバル化がますます進む中、子供の将来を見据えて語学教育などに熱心な親御さんも多い。近年、「中華学校」に注目し入学を希望するケースが見られるという。今年の北京五輪開催、2010年の上海万博開催と大きなイベントが続き、中国が国際社会でますます注目を集める中、「これからは中国の時代」と考える人が多いという。
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しかし、「中華学校」とは、一体どのようなところなのだろうか?22日に公開されるドキュメンタリー映画「中華学校の子どもたち」では、日中両文化が交じり合った環境でのびのびと学ぶ学童たちの様子が描かれている。
舞台となった横浜山手中華学校は、中国系住民のための教育施設として創立110年を迎える歴史ある学び舎。中国語をはじめ中国の地理や歴史などをカリキュラムに盛り込み、中国人としての素養を磨くとともに、日本の義務教育課程と同等の内容をもカバーし、日中に通じる人材を育てる。
映画は日中のミックスカルチャーがごく自然に形成された学内の様子を、隅々まで丹念に見つめている。桜の花が咲く校庭に、ランドセルを背負った子どもたち。彼らが中国獅子舞の練習に熱中する風景や、社会化見学で中華街へ足を伸ばす様子を追う。耳を澄ませば、児童らは日本語と中国語が複雑に入り組んだ独特のミックス言語を話している。実践性に乏しい日本の英語教育と比べ、「生きた外国語が学べる」中華学校に魅力を感じる親が増えるのは自然のなりゆきかもしれない。現在、同校で学ぶ日本人は全校の10%あまり、約50人だという。
この10年来、中華学校への日本人入学希望者は増え続けているが、狭き門だ。入国管理局の統計では07年、外国人登録者数の国籍別トップが初めて中国人となり、うち学齢児童が2万4000人とも言われている。中華学校では中国系の学童を優先的に入学させ、日本人には厳しい状況だ。
映画「中華学校の子どもたち」は11月22日(土)横浜ニューテアトル、12月6日(土)銀座シネパトスにて全国順次公開。(翻訳・編集/愛玉)
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