Record China 2008年11月5日(水) 20時49分
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11月3日、中国社会科学院経済研究所は報告書「出稼ぎ農民の労働保護問題」を発表、出稼ぎ農民の保護が不十分で肉体的、精神的に極めて過酷な状況に置かれていると指摘した。写真は山西省の農民。
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2008年11月3日、中国社会科学院経済研究所は報告書「出稼ぎ農民の労働保護問題」を発表、出稼ぎ農民の保護が不十分で肉体的、精神的に極めて過酷な状況に置かれていると指摘した。4日、中国青年報が伝えた。
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同調査は2006年から08年にかけて、大連、上海、武漢、深セン、重慶で働く出稼ぎ農民2398人を対象に実施された。対象の11.3%は腰が曲がるなどの問題を抱え、歩行や階段を上るなどの日常動作が困難と回答した。身体が弱っているとの回答は男性は18.7%、女性が21%に上る。心理的な問題を抱えているとの回答は40%以上で、報告書は激しい労働により体力が消耗したためと分析している。
また調査によると、出稼ぎ農民の53.7%は有毒、粉じん、騒音、湿気、高所などの劣悪な環境での労働を余儀なくされていることも明らかとなった。1日の労働時間が8時間を超えるとの回答は45.2%、休日が週1日以下との回答は36.5%を占めた。
報告書は「出稼ぎ農民の保護が不足している」と指摘、その背景には政府が経済成長と財政収入の増加ばかりを追求し、企業の監督と労働保護の向上を怠っているためと指摘した。(翻訳・編集/KT)
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