謎の「生物」出現!?汚染湖でたんぱく質と細菌の固まりが…―福建省福州市

Record China    2008年11月3日(月) 19時2分

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11月2日、福州市の左海公園内の湖に突然現れた謎の「生物」。異常なスピードで成長を続けるこの不気味な生物について、専門家は工業用水による湖の汚染が深く関わっているというが…。写真はその「生物」。

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2008年11月2日、福建省福州市の左海公園内にある湖に今年6月中旬、不気味な生物が出現。地元メディアがこれを「水怪(水の化け物)」として報道したところ、国営テレビ局の中央電視台(CCTV)も注目。全国ニュースで採りあげられるほどの話題になった。地元紙「海峡都市報」が伝えた。

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それによると、福州市民の憩いの場所、左海公園の湖に、今年6月中旬から「くらげ」にも似た不透明の不気味な「生物」が生息。当初は肉まんほどの大きさだったが、ここ数か月で数十キロの大きさに成長した。円盤型の「体型」で表面には血管のような赤い筋が走っており、多数の小さな「目」がついている。湖から引き揚げられると、ドロドロの液体状に崩れてしまう。

中国科学院微生物研究所、福建師範大学生命科学学院、福建省農業科学院の専門家による観察と分析調査の結果、この「生物」は99.75%が水でできていることが判明。残りの0.25%は未知のたんぱく質であるという。驚いたことに、「体内」からは湖水の147倍の細菌数が確認された。これについて専門家は、「湖水は一般にpH7前後で、工業排水がpH8前後。だが左海のpHは8.6を示し、微生物や細菌類が異常に繁殖している。これは湖の深刻な汚染状況を説明している」と指摘。

この「生物」は「細菌、放線菌、真菌」の3種類からなる自然界では極めて珍しい複合体。「血管」はその体内に取り込まれた藻で、「目」に見える部分は真菌が不良環境下で形成した胞子膿であることが明らかになった。国内外の文献を探しても、この「化け物」と同様の生物に関する記述は見つかっていないとのこと。(翻訳・編集/本郷)

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