略奪の国宝級銅像がパリで競売へ、返還求める―中国

Record China    2008年10月27日(月) 10時22分

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25日、英BBCは大手オークション会社クリスティーズが来年2月、パリで開催するオークションで円明園から流出した十二支像2体を出品すると報じた。写真は今年5月、円明園に展示された十二支像のレプリカ。

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2008年10月25日、英BBCは大手オークション会社・クリスティーズが来年2月、パリで開催されるオークションで円明園から流出した十二支像2体を出展することを報じた。

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この像はもともとイタリアの宣教師ジュゼッペ・カスティリオーネがデザインした作品の一部で、清朝の離宮・円明園の海晏堂前の噴水を飾っていたオブジェだった。1860年、北京に侵攻した英仏連合軍の略奪を受け流出した。今回販売されるのは今年6月に死去した著名ファッションデザイナーのイヴ・サン=ローラン氏が所蔵していたネズミと兎。残る10体のうち牛、猿、トラ、ブタ(中国では十二支はイノシシではなくブタとなる)、馬の5体は中国に保管されているが、残る5体の行方は現在も分かっていないままだ。

中国政府及び民間団体の中華海外流出文物対策専門基金は所蔵者に返還するよう申し入れたが、1体当たり1000万ユーロ(約11億9000万円)という値段を提示され、交渉を打ち切った。中国文物局は「銅像は円明園より略奪されたもの」であるとして買い戻しを拒否し、無償での返還を求めている。(翻訳・編集/KT)

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