2008年10月24日、浙江省紹興市にある中国最大の紡績プリント企業「江龍集団」の資金繰りが悪化し、蒸発していた陶寿龍（タオ・ショウロン）社長夫妻が17日発見され、警察に逮捕されていたことが分かった。「毎日経済新聞」が伝えた。

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陶社長夫妻は逮捕された際に100万元（約1500万円）以上の現金を所持しており、国外へ高飛びする寸前だった。陶社長は「回収可能な債権が手元にまだ1億元（約15億円）分ほどある」と語っており、27日以降に開催される債権者会議で処分が決定される予定だという。

ある債権者は、「社長逮捕の情報が即座に公開されたことは、我々にとっては非常に有利なことだ」とし、紹興県政府が「債権者を同等に扱いオープンに処理する」と表明したことに関して、「銀行や一部の債権者が優先的な処遇を受けることを心配していた」と歓迎の意向を示している。

また、法律家は陶社長の罪について、「出資に係わる詐欺または借入金絡みの詐欺の疑いが強いが、全貌がはっきりしていないため現段階ではなんとも言えない」としている。

なお、陶社長夫妻が蒸発したと同時に失踪した、関連会社の社長を務めている義父については、現段階ではまだ発見されていないという。（翻訳・編集/HA）