2008年10月23日、23日付東方早報によると、中国財政部は22日、9月の財政収支が732億元の赤字だったと発表した。赤字幅は前月の188億人民元を大きく上回り、2カ月連続の赤字となった。

政府が景気支援に乗り出したことを背景に、財政支出が前年同月比11．6％増の4949億元に増える一方で、財政収入は3．1％増の4217億元と、7月の16．5％、8月の10．1％と比べて伸びが大幅に鈍化した。

財政部によれば、7−9月期の財政収入の伸び鈍化は、景気減速と企業の利益低下に伴う租税収入の減少が原因。中国統計局が20日発表した7−9月のGDP（国内総生産）は前年同期比9．0％増加で、成長率は市場予想の9．5％を下回って5年ぶりの低水準に落ち込んだ。

バークレーズ・キャピタルは、「10−12月期も財政支出が増え、租税収入が減少すれば、通年でも財政収支が赤字となる可能性がある」と指摘。赤字幅は、08年のGDPの0．3−0．5％と予想した。前年の財政収支は1540億元の黒字だった。（翻訳・編集/HI）