2008年10月18日、北京市財政局は汚染物排出量及びエネルギー利用量が多い企業が北京市から立ち退いた場合、最大230万元（約3450万円）の奨励金を支払うことを発表した。中国新聞社が伝えた。

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首都にふさわしい環境を整えるためでコンクリート工場、製紙業など高汚染、高排出量、高用水量の企業に北京市外への移転を促す。実際の支給額はその企業の汚染物質排出量の多寡によって決まるという。また北京市の主要な大気汚染源の一つである家庭用スチーム供給企業に関してもエネルギー節約技術を導入した場合奨励金が与えられることが発表された。

北京五輪では大気汚染改善を目指し北京市の企業が減産するなどの措置を取ったが、隣接する河北省、天津市の協力がなければ根本的な汚染改善にはつながらないことも明らかとなった。つまり汚染企業が北京市から立ち退くだけでは解決につながらないことは明白なため、対策が真に有効なものとなるかは周辺地域との協力次第と言えそうだ。（翻訳・編集/KT）