Record China 2008年10月16日(木) 8時50分
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15日、タイで今月7日に発生したデモ隊と警察との衝突で、死亡した2人の死因は「中国製催涙弾」が爆発したためとタイ警察がこのほど発表した。写真は05年11月、河北省で行われた実践射撃演習で使用された催涙弾。
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2008年10月15日、中国の「環球時報」は、10月7日にタイで発生した警察とデモ隊との大規模衝突で死者2人、負傷者478人を出す惨事になった原因が中国製催涙弾にあるとのタイ警察の発表を伝えた。
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タイメディアは負傷者478人のうち8人が重傷という事実に注目。一般市民に対し一体どのような武器を使用したのか明らかにするよう警察に要求した。
警察は催涙弾を使用したと発表したが、12日に保有する4種類の発射型催涙弾(米国製2種、中国製、スペイン製)と2種類の手榴弾型催涙弾(米国製、中国製)を実際に使用して調査したところ、中国製催涙弾の威力が最も大きく、米国製催涙弾が比較的静かに催涙ガスが噴出するのに対し、中国製は目標に激しい衝撃を与えたのち爆発し、目標そのものを破壊した。
タイ中央法医科学研究所が化学分析した結果、中国製催涙弾には一般に軍やテロリストの破壊攻撃に使われる強力な爆薬RDX(トリメチレントリニトロアミン)が使用されていたことが判明。
タイ警察は14日、問題の催涙弾は1993年に中国から輸入したもので、在庫数や配置状況は不明と説明。米AP通信によると、中国製催涙弾は価格が安いため大量に購入されており、7日のデモ鎮圧に使用されたのはほとんどが中国製だったという。
これに対し、中国の武器専門家は「国産の催涙弾の使用期限は5年。1993年に輸入されたものなら、すでに期限が切れている」と指摘。また中国製催涙弾は製造販売に関し公安部装備財務局の徹底した管理下にあり、不良品が出回ることはないと断言。「中国の警察が使用するのはすべて国産の催涙弾だが、これまで負傷者が出た事例は1件もない」と反論している。(翻訳・編集/本郷)
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