Record China 2008年10月13日(月) 12時33分
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9日、韓国紙「中央日報」は中国と米国の両超大国はそれぞれメラミン禍とイラク問題でソフトパワーを失ったとの論説を掲載。世界のリーダーシップをとるのは困難だとしている。写真は南京の病院に設置された汚染粉ミルク事件専用診察室。
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2008年10月9日、韓国の「中央日報」は「中・米両超大国、ソフトパワーを失う、諸外国の手本となるのは困難」との論説を掲載した。これを中国各紙が転載。
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それによると、ソフトパワーとは、その国が有する文化や価値観などに支持や理解が集まることによって生じる国際的な信用や発言力を意味し、兵力や経済力といった他国に対する直接的な強制力(ハードパワー)の対義語である。
中国は北京五輪の大成功で国内外から高い支持を得たのもつかの間、メラミン混入乳製品問題が発覚し、その信用は地に堕ちてしまった。中国は今や「毒入り食品製造国」として世界的に有名になった。北京五輪開催を成功させるため、巨額の資金を投じて建設した数々の素晴らしい五輪関連施設はソフトパワー獲得に大きく役立ったが、閉会後わずか1か月でそれを失うことに。
米国にとってはイラク戦争がソフトパワー消失の原因となった。イラク問題を長期化させたことで国際的信用は失墜し、その回復には相当長い時間が必要だと思われる。
中国は北京五輪のためにメラミン混入乳製品の存在を意図的に隠していたとされ、03年のSARS発生時の中国当局の対応を思い出させる。今回のメラミン問題でも中国当局が迅速に対応していたら被害の拡大と諸外国の混乱もある程度抑えることができたはず。メラミン混入問題をうまく解決できなければ、世界的な信頼を取り戻すことは不可能だ。世界が繁栄の道を進むうえで中国は重要な役割を担っており、我々はかの国の徹底的な改革を切に望んでいる。(翻訳・編集/本郷)
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