<ノーベル賞>下村氏とともに中国系が化学賞、喜びも米国籍に複雑―中国

Record China    2008年10月9日(木) 9時48分

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8日、スウェーデン王立科学アカデミーは下村脩(日本)、マーティン・チャルフィー(米)、ロジャー・チェン(米、中国系)の3氏を08年度ノーベル化学賞受賞者と発表した。写真はチェン氏の父の従兄弟、銭学森氏の記念碑。

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2008年10月8日、スウェーデン王立科学アカデミーは下村脩(日本)、マーティン・チャルフィー(米)、ロジャー・チェン(米、中国系、中国名は銭永鍵)の3氏を2008年度ノーベル化学賞受賞者として発表した。環球時報が伝えた。

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受賞理由は「緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見と開発」。下村氏は緑色蛍光タンパク質質を発見、チャルフィー氏はほかの生物の体内でタンパク質を光らせることに成功、チェン氏はGFP以外のタンパク質を利用し緑色以外の色で光らせることに成功した。この発見を元にして、生物内のタンパク質の動きを追跡する技術は現在では生命科学及び医療研究分野で不可欠となっている。

チェン氏の父のいとこは中国ロケットの父として知られる銭学森(チエン・シュエセン)氏。中国マスコミは中国系研究者のノーベル賞受賞を大々的に伝えているが、一部メディアは米国籍である点に複雑な心境を見せている。チェン氏を含めこれまで6人の中国系研究者がノーベル賞を受賞しているが、中国国籍を保持しての受賞は一人もいない。8日付の中国青年報は「ノーベル賞は国の技術力の結晶」として科学分野発展を推進する必要性を訴えた。(翻訳・編集/KT)

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