2008年10月4日、英国BBC放送サイト中国語版は、中国製乳製品を原材料に使用して生産された食品のメラミン混入被害が、日本や韓国をはじめアジア・太平洋諸国に拡大していると報じた。

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それによると、日本では、大阪の菓子輸入販売業者「エヌエス・インターナショナル」が輸入した上海の「上好佳有限公司」製造のチョコレート菓子から1kgあたり54mgの有害物質メラミンが検出された。

韓国では中国から輸入された食品のうち、すでに10品目以上からメラミンが検出されており、現在少なくとも430品目以上の商品が店の陳列棚から撤去され検査を待っている。韓国食品安全監督部門はこの日、新しく見つかった4種類のメラミン混入食品について廃棄処分命令を出している。

オーストラリアとニュージーランドの食品基準管理局は3日、日本のキリンビバレッジが中国で生産した缶入りミルクティにメラミンが検出されたと発表。フィリピン政府も中国の有名乳製品メーカー2社の乳飲料からメラミン汚染を確認したとしている。この件について、レコードチャイナ編集部がキリンビバレッジ株式会社広報部に問い合わせたところによると、「当社が中国で該当製品を生産しているのは事実。しかし、正規の流通ルートとして製品を豪州へ輸出することはしていない」との回答を得た。

韓国政府はすでに中国で製造された乳製品の輸入を全面的に暫時停止すると発表しており、2日には、メラミンおよび人体に有害な物質を含む可能性のある「危険食品」に対する全面検査の実施と、インターネットを通じて国民にメラミン関連情報を迅速に提供することを決定している。（翻訳・編集/本郷）