<汚染粉ミルク>市民は様々な対応策、乳牛借りる父親まで―中国

Record China    2008年9月22日(月) 22時17分

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22日、有害物質の「メラミン」が入った粉ミルクの被害が拡大しているが、ある男性は、酪農家から乳牛を借り受け、自ら牛乳を搾って子供に飲ませるという驚きの対応をみせた。写真は安徽省の病院で診察待ちをする親子ら。

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2008年9月22日、貴州商業報によると、有害物質の「メラミン」が入った粉ミルクの被害が拡大しているが、ある男性は、酪農家から乳牛を借り受け、自ら牛乳を搾って子供に飲ませるという驚きの対応をとった。

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貴州省貴陽市に住む男性の妻は母乳の出が悪く、粉ミルクに頼らざるを得ない状況だった。しかし汚染粉ミルク問題が露見して、手の打ちようがなくなった。男性は当初、小型の羊を購入して、家の外で飼い、その羊乳を5か月になる息子に飲ませようと考えたが、市場では羊の取り扱いがなく断念。牛を売ってやっても良いという人はいたが、街中では大きすぎて飼えない上、飲みきれないほど大量の牛乳は必要なかった。そこで男性は、酪農家から牛を借り受けることを考えついた。2・3日おきに牛乳を搾りに行くのだという。「子供だけでなく、家族みんなが新鮮で栄養価の高い安全な牛乳が飲める」と満足げな様子だ。

現在、中国では汚染粉ミルク問題を受け、働く女性を中心として母乳の宅配サービスや乳母の需要が急増しているが、乳母の健康問題への懸念などもあり、需要に追いついていないのが現状だ。そうした中、「牛乳は母乳と比べても栄養価が高く、(男性のように)絞りたての牛乳を子供に与えるのは結構なことだ」と貴陽市の産婦人科医は話す。しかし、牛乳にはカゼインが多く含まれており、また乳幼児には牛乳を消化する酵素が不足しているため、お湯で薄め煮沸するなどしてから与える必要があると、注意を促している。(翻訳・編集/岡田)

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