2008年9月18日、「上海環球金融中心（上海ワールド・ファイナンシャル・センター、通称「上海ヒルズ」）がオープンから10日足らずで消防部門の処分を受けていたことが分かった。100階の展望施設「観光ホール(観光庁)」の設計用途を勝手に変更し、著名ブランドのディナーパーティーを開催したからだという。上海青年報が伝えた。

【その他の写真】

上海環球金融中心の観光ホールは8月30日にオープン。9月8日と9日にはある著名高級ブランドが100階の観光ホールでディナーパーティーを、4階会場と94階観光ホールでファッションショーを開催。消防部門が問題視したのは8日のディナーパーティーだった。

観光ホールはレストランの消防システムとは設計条件が異なるため、万が一火災が発生すれば一大事。8日午後、消防部門は会場準備中のホールを訪れ、イベントを控えるよう説得にあたったが、ビル側は両イベントを予定通りに強行。このため、イベント開催期間中、100階と94階を貸し切りとせざるを得なかった。

こうした経緯から、消防庁はこのほど、上海環球金融中心の観光ホール内における観光目的以外のイベントすべてに対し禁止命令を下した。（翻訳・編集/汪葉月）